日本人が最も愛する遊技機、パチンコ。なつかしの名機達が勢揃い
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パチンコルーツ
  「パチンコ」のルーツと言えば長い間「コリントゲーム」を縦型にしたといわれてきた。しかし近年では、「パチンコのルーツは、ヨーロッパ地方の「ウォールマシン。」というのが定説。
 「ウォールマシン」は、パチンコと同じ縦型の遊技機で発祥はイギリス。登場時期は1895年(明治28年)頃と言われている。幾度かの改良を経て登場した1900年(明治33年)頃の「ウォールマシン」の「オールウィン」と呼ばれるタイプなどは、手打ちのハンドル、玉を使用して遊技すること、玉が打ち出されるレール…と驚くほど「パチンコ」との共通点が多く、この「ウォールマシン」が「パチンコ」の原形である、とは疑う余地もない。
 その後「ウォールマシン」はドイツやフランス(注:フランスでは「マシン・ア・スー」と呼ぶ)でも生産されるようになり、その一部は1920年(大正9年)以降、オーストラリアやインドなどに輸出されていたという。
 日本に「ウォールマシン」が輸入された時期については諸説があるが、おおむね大正時代末から昭和初期にアメリカ経由で伝来したようである。 これに昭和初期に改良が加えられ、次第に全国へと広がった。 当初は縁日などの露店営業であったという。

牧野 哲也
日本遊技史研究協会 主任研究員